やさしい基礎物理学

お知らせ

  • 羊土社から「やさしい基礎物理学」が出版されました。(2025.1.18)

自然科学を学ぶうえで,物理の知識や考え方が基礎になっていることが多い.し たがって,物理を専門としない学生でも,物理の知識を学びたいという気持ちをも つ人は多いと思う.しかし,学生向けの教科書は,物理を専門とする学生向けに書 かれたものや,それを少しアレンジしただけのものがほとんどで,微分・積分な ど,少し高度な数学を前提とするものが多い.これでは,高校で数学や物理を十分 に学んでいない読者が,一人で読み通すことは困難であろう. 本書は,高校の数学や中学の理科で全員が必修として学んでいる知識のみで十分 理解することができるように,注意深く書かれている.そして,生命科学や医療系 などの分野,環境問題やエネルギー問題などの分野,そして教養としての物理,な どを学ぶうえで必要となるさまざまな領域にスムーズに接続している.物理を楽し く学びながら,将来いろいろな分野で物理を応用するときに,その理解を大いに助 ける効果が期待できるなど,リメディアル教育にもふさわしい内容となっているの が特長である. 本書の執筆にあたっては,物理を専門としない学生を長年指導してきたベテラン 教員のなかから6人にお願いした.日本物理学会の物理教育領域において活躍して きた教育熱心な方ばかりである.それぞれの執筆者が2章ずつ担当しているものの, 全員で綿密な検討をくり返し,内容を練り上げてきた.そのため,物理を初めて学 ぶ学生や,物理に苦手意識をもっている学生諸君にも,楽しく読みこなせる教科書 になっているものと自負している. 執筆が始まってから,およそ5年間に150回以上に及ぶ編集会議を重ねて,よう やく出版にこぎ着けることができた.この間,辛抱強く原稿の完成を待っていただ いた編集者の間馬彬大氏をはじめ,出版にご尽力いただいた羊土社の方々に,この 場を借りて深く感謝する.